ガジガリ!

東京で働くサラリーマンのブログです

年金2000万円足りない問題について

2019年6月ショッキングなニュースが日本全土に流れました。

日本経済新聞:「老後資金2000万円」金融庁報告書の波紋 まとめ読み

金融庁が出した年金が2,000万円足りなくなるという報告書

すっかり世間では沈静化してしまいましたが、年金が2,000万円足りなくなるなら、どう生きていけば良いのかを考察していきたいと思います。

 

f:id:dpinrock:20190826221736j:plain

 

 

そもそも、何故年金が2,000万円不測するのでしょうか?

報告書では、夫65歳、妻60歳の無職の世帯で月の生活費をシミュレーションしています。そして、月の収入を支出が超え、マイナス5万円になるということです。しかし、ここでその収入と支出の内訳に着目してみたいと思います。

 

収入は

まず収入を見てみると、勤め先収入4,232円、事業収入4,045円という金額があります。

平均のデータなので65歳以上でも働いている人や事業をしている人はいるかもしれないので働いている人には勤め先収入が入っているのだろうし、事業をやっていれば事業収入は確かにあるかもしれないが。ただし、完全に定年で年金だけに頼ると、ここでマイナス8000円以上となってします。

 

支出は

次に支出を見てみると、住居が13,656円となっています。仮に住宅ローンを払い終えていても、マンションの場合は管理費・修繕積立費が毎月かかります。それは13,656円で収まるのでしょうか?

また、戸建てに住んでいる場合は管理費・修繕積立費はかかりませんが、建物は必ず老朽化するので修繕やリフォームをする必要が出てくることを念頭に置いておかなければなりません。そうしないと、いきなり雨漏り、エアコンや給湯器の故障があっても修理ができなくなってしまいます。

そして、大きな疑問は食料にもあります。高齢者となっても人間は食べないと生きていけません。2人で64,444円ということは、1人32,222円ということです。30日で32,222円ということは、1日1,000円ちょっとということです。3食で1,000円ちょっと可能であるでしょうか・・・

また、医療、教養娯楽もシミュレーション通りにくのでしょうか・・・

 

要するに

もしかすると、月5万円不測どころか6万円、7万円足りないということになりかねない気はします。

 

年金で絶対に安心とは思っていなかったが・・・

そもそも、現在の年金制度は、積立方式ではなく、賦課方式という方式です。つまり、現在支払っている年金は現在の受給者に支払っているので、将来自分が貰うために積み立てているのではありません。

私は40歳未満の世代なので、正直年金がもらえると期待はあまりしていなかったのですが、それでも月数万ぐらいは出るであろうと淡い期待はしていました。しかし、これからの時代は年金をあてにできなく、自分の力で生きていく力を付けていかなければという気がします。

 

どのように生きていけば良いか

不足するという年金2,000万円がどのような金額なのか考察してみたいと思います。

標準的な夫婦で月5万

1年間で5万×12年=60万

定年退職が65歳として、それから100歳まで生きると(平均寿命が延びるであろうと過程)して、

60万×35年=2,100万

2,100万円が不足します。

では、この不足分を補うためにはどうすれば良いのでしょうか?

 

貯金をする

仮にこの不足額を貯金で賄うには、

現在30歳の人が65歳まで働くとして、

2,100万円÷35年÷12か月=5万円

毎月5万円ずつ貯金していかないと貯まりません。

調度、35年で月5万円ずつ貯めて、65歳から月5万円ずつ切り崩すイメージですね。

果たして、可能なのでしょうか?

毎月毎月5万円の貯金、無理とは言い切れませんが、厳しいと思います。

 

貯金以外にどうすれば良いのでしょうか?

貯金だけで対策するのはかなり厳しいと思います。やはり、これからの時代は給与収入とは別の収入源を作っていかないと厳しいのかもしれません。

そもそも、現在勤めている職場に無事定年まで勤められる保証なんてどこにもありませんし。

人生に様々なリスクはあります。

  • リストラリスク

あったら嫌ですが、何が起きるか分からない時代です。

  • 倒産リスク

仮にリストラされないとしても、会社自体が倒産してしまうかもしれません。

自分の身は自分で守るではないですが、会社に頼らず自分で稼いでいく収入源を模索していく必要はありそうですね。

  • 長生きリスク

シミュレーションでは100歳まで生きる仮定ですが、それ以上生きれば毎年60万円(月5万円×12か月)不足していきます。

  • 健康リスク

歳をとれば、とるほど健康リスクは高まります。

 

まとめ

やや重苦しい内容になってしまいましたが、今回は年金2,000万円足りない問題について考察してみました。これからの時代は職場だけに頼り切った収入ではなく、自分自身の力で稼ぐ力を身に付けていくことが必要になっていくかもしれませんね。